はんのベストバイ 2024

この記事は、 はんドンクラブアドベントカレンダー 2日目の記事です。

みなさんこんばんは。はんドンクラブ 管理人のはんです。早いもので今年ももう残り1ヶ月ですね。毎年12月の恒例となりました はんドンクラブアドベントカレンダー では、今年初めて投稿にチャレンジして頂ける方も多いようで、楽しみですね。

さて、私のアドベントカレンダーの投稿では、今年もベストバイを発表したいと思います。これは、私が2024年(正確には2023年12月〜2024年11月)に購入して、「買ってよかった!」と思ったもののランキングです。頂き物は除外してます。それではどうぞ!

15位 シャープ CV-R120 コンプレッサー式 除湿機

購入金額: ¥32,800

除湿機です。洗濯物を部屋干ししている影響だと思うのですが、 2階だけやたら湿度が高く、購入すべきかずっと悩んでました。少々予算オーバーで、購入するかどうかかなり悩んだのですが、結果としては買ってよかったです。

電源入れるだけで、ものすごい勢いで水が取れます。さらに、部屋干ししている洗濯物も速く乾くようになり、乾燥機にかけられない洗濯物の効率があがりました。部屋干ししている方に特にオススメです。

14位 titto ランチプレート

購入金額: ¥1,980

ランチプレート(仕切り皿)です。伝わる方には伝わると思うのですが、ランチプレートと食洗機は極めて相性が悪いですよね。「ランチプレートだけ綺麗になってないやんけ・・・」「そもそもランチプレートどこにも入らないやんけ・・・」となりがちです。

これはその課題を解決するランチプレートです。仕切りの縁が低いという欠点はあるのですが、そのおかげで全体的に非常に薄く、食洗機の皿を立てて入れる部分にフィットします。しかも、食洗機が苦手とするプラスチックではなく陶器のお皿なところもポイントで、仕上がりが綺麗です。うちは家族分の4枚を買いました。食洗機派の方にオススメです。

13位 CANON MF273dw Satera

購入金額: ¥21,800

モノクロレーザー複合機です。私は従来「プリンターなんてコンビニで十分!」「スキャナなんてAdobe Scanで十分!」と思っていたのですが、やっぱりどうしても欲しくなって買いました。

理由は、保育園に出す書類、よく分からない所に提出するよく分からない書類など、子供がいると紙の提出を求められるなことが多いんですよね。そのたびにコンビニに行くのが嫌になってきて、プリンターが欲しくなったのです。

ただ、滅多に使うものではないので、インクジェットだとすぐにインクが詰まるかな〜と考え、初めてのレーザープリンターを購入してみました。まだトナー交換をしたことがなくコスト面を十分理解できてませんが、とりあえず印刷はきれいで早いので、満足です。

12位 キッズー ハイチェア

購入金額: ¥5,980

ハイチェアです。すでにテーブル付き・ベルト付きのハイチェアを持っていたのですが、これを下の子に回す必要があり、上の子用に追加購入しました。ベビー用品店で売っている「ザ・ハイチェア」みたいなハイチェアは、ほぼ例外なくとても場所をとるのですが、これは非常にコンパクトで助かっています。

細かいことをいうと、シートと脚の隙間に食べ物のカスがたまりやすいのが難点です。まあでも、この安さなら仕方がありませんね。

11位 コストコ ウォーターテーブル

購入金額: ¥5,980

https://www.costco.co.jp/c/Step2-Archway-Falls-Water-Table/p/2006300

例のウォーターテーブルです。上の子がともかく水遊びが好きなので、去年から欲しかったのですが、すぐに品切れになってしまい、買えなかったんですよね。

ど定番すぎて、私の周りの家ではおよそ2軒に1軒ほどが保有している気がします。夏になると、どこの家にも外にこれが置いてあります。でも、実は毎年マイナーリニューアルされており、購入年によって若干仕組みが変わっており、面白いです。

メンテナンス性については、水はけもよくきれいに掃除しやすいのですが、一度組み立てるとパーツが極めて外れにくいので覚悟しておいてください。

10位 ニトリ ハーフツリースノー

購入価格: ¥4,990

www.nitori-net.jp

例のクリスマスツリーです。値段の割には安っぽさがなく、安心して使えます。オーナメントも買うとそれなりのお値段にはなりますが、子供2人と一緒に飾り付けをして2人ともとてもご機嫌だったので、まあいいことにします。

ただ、下の子が永遠に引っ張って倒そうとし続けるので、ベビーサークルで囲い、壁に固定しました。結果、結局それなりのスペースを取ってしまいました。

9位 UGREEN 縦型 ノートパソコンスタンド

購入価格: ¥1,799

MacBookを立てるために使うスタンドです。仕事用に使っています。以前はBoYataのノートパソコンスタンドを使い、MacBookを開いた状態で机に置いていました。しかし、机のスペースをより広くしたかったので、クラムシェルモードで使えるようにしようと考え、この商品を買いました。

UGREENは、私が比較的信頼をおいているメーカーで、充電器類もAnkerでなくUGREENを買うことが多くなってきました。そんな中、今回買ったこのスタンドも、なかなか満足しています。特に、MacBookと接する部分のクッションも、机との滑り止めも、いずれもしっかりしているように見受けられます。

8位 UGREEN スマホリング

購入価格: ¥2,099

Magsafe対応スマホリングです。人生で初めてスマホリングを購入しました。今年、iPhone16 Proに乗り換え、私の過去一デカいスマホになってしまったので、さすがに何か対策しないと持ちづらいなと思って買いました。あとは、子供に謎のYoutubeチャンネルを見せるため、スマホスタンドが欲しかったという理由もあります。

スマホリングは安いものだとすぐに固定できなくなるという話を聞いていたので、こちらも信頼しているUGREEN製を買ってみました。今のところは大丈夫そうです。

7位 マーナ えほんライト

購入価格: ¥3,015

電池式ライトです。半年くらい前から毎日寝る前の絵本の読み聞かせを始めたのですが、そのときに寝室がちょっと暗いなと思って購入しました。もちろんらもっと安いライトもたくさん売られているのですが、絵本読み聞かせ用ライトとしておそらく最も有名な製品だけあって、この商品がベストだったんじゃないかなあと感じています。

この製品のメリットは「明るい」ことと「やわらかい」ことです。個人的にはもっと明るくてもいいのになとは思うのですが、現実にマーナのライト以上に明るいライトは意外とないんですよね。子供のいるご家庭にはオススメです。

6位 Elgato Stream Deck

購入価格: ¥26,600

左手デバイスというやつです。事前に、それぞれのボタンやダイヤルにアクションを設定しておくことで、作業効率化を図るためのガジェットです。以前よりずっと欲しかった製品なのですが、アマゾンのセールで大幅な値下げを見かけたので、今回買ってみました。

私は元々、Macの作業効率化のために Alfred でショートカットを作っており、仕事でもプライベートでもAlfredによってだいぶ助けられていました。すでにそんな状態だったので、本当に Stream Deck が役に立つのかな?とは不安に思ってはいたのですが、今は十分活用できています。やはり、物理ボタンを押した方が効率的な作業や、ダイヤルを回したい作業があるんですよね。ただ、結局一番使っているアクションは、Web会議中のマウスミュートと音量の調整です。

5位 KEYUCA ダストボックスLL

購入価格: ¥4,224

ゴミ箱オタク界隈では知らない人はいないKEYUCAのゴミ箱です。まあ、実は、今の家に引っ越してきたときに1つ買って使っていたのですが、製品がリニューアルされたということで家中のゴミ箱をこれに置き換えてやりました。

正直、ゴミ箱にこの値段を出したくはないのですが、それでもやっぱりこれはよいものです。ゴミ捨てに関するストレスが著しく減ります。メリットはたくさんあり、袋の掛けやすさと外れにくさも素晴らしいと思うのですが、私が感じる最大のメリットは「フタを閉じるときの音」です。KEYUCAのゴミ箱は例外なく、フタがゆっくりとしまるようになっているので、その音で子供が起きないというメリットがあります。

音が気にならない方でも、電動タイプではないもの(足踏みタイプ)のゴミ箱を探している方すべてにオススメです。

4位 アイリスオーヤマ おもちゃ収納ボックス

購入価格: ¥6,780

おもちゃの収納棚です。おもちゃの収納には1年以上悩み続けていました。一番の課題は、どんな収納を用意しても子供が破壊してしまうことで、「収納場所を修復する」→「おもちゃを収納する」というステップを踏まない限り、おもちゃを片付けることができなかったのです。

このタイプの収納棚は場所を取るので、長らく購入を躊躇していたのですが、思い切って買ってみて正解でした。メリットは、収納ケースが丈夫で破壊されないこと、子供が遊ぶときに収納ケースごと持っていけることです。結果として、きれいな収納場所を維持でき、どこに何をしまえばいいかわかりやすいようで、子供が自分で片付けをする確率が若干上がったように感じます。

欠点をあげるとすると、収納ケースの中身がよく見えてしまうので、子供がおもちゃで永遠に遊ぼうとしてしまうことですね。まあ、謎のYoutubeチャンネルをずっと見続けるより圧倒的によいことなのですが、寝る前とか出かける前とかに子を剥がす必要はあります。

3位 AGILYTY スマートキーケース

購入価格: ¥5,890

コンパクトな革製キーケースです。今の家に引っ越してきてからずっと悩んでいたスマートキーケースにやっと結論がでました。私は、家の鍵と車の鍵、2つのスマートキーを持ち歩きたいのですが、この「スマートキーが2つ入る」という要件を満たすキーケースは実は少ないのです。加えて、やっと見つけても、大体のものはサイズがやたら大きく、「いやもっとコンパクトに出来るだろ!」というデザインのものばかりなんですよね。

昨今、家の鍵のスマートキー化で、「スマートキー2つになっちゃった・・・」という人には真っ先にオススメしたいキーケースです。

2位 お名前スタンプ

購入価格: ¥2,970

item.rakuten.co.jp

おなまえスタンプです。昨年12月と今年にかけて、上の子の分と下の子の分を買いました。子供の持ち物へどうやって名前を書くか、いろいろと考えることが多いですが、我が家ではほぼ全てスタンプに統一されました。服・靴下・靴・カバン・タオル・おむつなどに使っています。例外はおむつのゴミを入れるゴミ袋にマジックで名前を書いてることくらいですね。

特に、保育園(正確には一時預かり)と幼稚園(正確にはプレ幼稚園)に持っていくおむつへの名付けにスタンプは必須です。朝4時くらいに、上の子のおむつにひたすらスタンプを押す作業をよくやっています。

1位 Apple iPhone16 Pro

購入価格: ¥174,800

www.apple.com

iPhoneです。上位にその年発売のiPhoneを持ってくるベストバイの記事はクソだな、って思って他人のベストバイを見ているのですが、それでもやっぱり今年の1位はこれになってしまいました。

発売日に購入したiPhone 12からの乗り換えなので、4年ぶりの購入です。もともと12で不便していた訳ではなかったのですが、いざ使ってみると全然違い、12には戻れませんね。サクサク感が違います。

世間的な評価は分かりませんが、個人的な評価として、カメラコントロールボタンを高く評価しています。特に、「今すぐ撮影したい!」というとき、要するに子供の写真を撮るときに役立っています。スマホがいかなる状態であっても、物理ボタンであるカメラコントロールを連打すればとりあえず写真が撮れる、というのが良いですね。

他にも良かった点はたくさんありますが、まあそういうのは皆さんどうせ知ってると思うんで、これくらいにしておきます。

おわりに

いかがでしたか?

2024年は下の子も生まれ、私の人生で最も忙しい年だったんじゃないかと思います。そしてその結果、このベストバイも、時間を節約するために「ちょっと高いけど確実に評判がよいものを買おう」という傾向になっているなと思いました。

はんドンクラブアドベントカレンダーは、12月25日まで続きます。これから書いてみたい!という方もまだ受け付けていますので、是非ご検討ください!それでは。

なぜこの家を買ったんだろう?

こんにちは。はんドンクラブ管理人のはんです。この記事は、はんドンクラブアドベントカレンダー10日目の記事です。

今年も恒例の2023年のベストバイを書こうかと考えましたが、今年のベストバイは間違いなく家なんですよね。ということで、例年と少し趣向を変え、なんでこの家を買ったんだろう?という説明をしたいと思います。

なお、「なぜ家を買ったか」「なぜ戸建てなのか」は触れません。「なぜこのハウスメーカー、なぜこの仕様を選んだか」みたいな、ちょっと細かい話です。

参考: ハウスメーカーとは?

house.home4u.jp

はじめに

私の家の基本的なスペックは以下のとおりです。

  • 注文住宅
  • 土地も新規購入(建築条件付き土地)
  • 2階建て、4LDK、庭あり、駐車場 1台
  • 東京へ通えるけど遠いからあんまり行きたくないくらいの距離

ほとんど考慮しなかったこと

家を建てようと思ってインターネットで情報収集すると、たくさん情報が出てきますよね。「○○(会社名)の家は○○がいい!!」「○○(設備)は絶対付けろ!」みたいな。 でも、考えれば考えるほど、意味がない情報がたくさん紛れている気がしてきました。この章では、私が重視しなかったものを説明していこうと思います。

1. 構造・工法

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画像は本文と関係ありません。by photoAC

住宅展示場に行くと、かなりの高確率で、序盤の営業トークで「うちは○○工法なので、他社よりいいですよ」と言われます。 そして、家を建てる人は皆、構造・工法に詳しくなっていきます。

構造とは、家を支える躯体の話です。誤解を恐れず超概要でお伝えすると、構造は大きく3つに分類できます。

構造 概要 主なメリット
木造(従来工法) 木製の柱・梁で建物を支える 間取りの自由度が高い
木造(2x4工法) 木製の壁・天井で建物を支える 気密性が高い、施工が早い
鉄骨造 金属で建物を支える 耐火・耐震性が高い、施工が早い

そして、ハウスメーカーの営業トークでは、必ず自社の構造以外のデメリットを説明します。自社を上げるのではなく、他社を下げるんですね。

でもですね。

今はどのメーカーも弱点を克服する工夫をしています。例えば、以下のような営業トークがありますが、全てに合理的に反論できるようになってしまいました。

(1) 鉄骨メーカーのうたい文句: 「木造はシロアリに食われますよ」

→ 鉄骨でも、重要な柱が鉄骨なだけで、大半は木です。木造だろうと鉄骨だろうと、定期的にシロアリ駆除を勧められます。

(2) 木造メーカーのうたい文句 : 「鉄骨はいつか錆びますよ」

→ どこでも錆びない加工をしています。

(3) 木造(2x4工法)や鉄骨造メーカーのうたい文句: 「従来工法は職人の腕によるばらつきが大きいですよ」

→(これはメーカーによりますが、)ちゃんとしたメーカーなら、腕のある職人を雇う・育てるために、相当金をかけてます。 あと、どんな工法でも、最後は人間が作ります。

要は、バランスです。好きな構造にすればいいんじゃないでしょうか。

2. UA

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画像は本文と関係ありません。

聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。UA値とは「住宅の熱がどれだけ逃げにくいか」を表す指標です。要するに、家がどれだけ暖かいか、ということです。インターネットでハウスメーカー選びと検索すると、様々なUA値オタクが様々なことを言っているのがわかります。 家に関する定量的な数値の中でも、認知度が最も高い数値だと言っていいと思います。UA値がハウスメーカー選びの最重要指標になっている人もいらっしゃるようです。

でもですね。

そのUA値はカタログ値なので、あなたの家がそのUA値になるわけじゃないんですよね。

そして、あなたの家の暖かさは、ハウスメーカーではなく、何を使ってどう作るかで決まります。

ですから、家を暖かくしたい場合に、それが得意なハウスメーカーを選択するのは確かに一手です。でも、窓をどう選ぶか・換気をどうするか・空調をどうするか、とか、個別の仕様をちゃんと考える方が大事なんですよね。窓はマジで大事で、樹脂サッシのペアガラスにしとけば多分なんとかなります 。要するに、ちゃんと考えれば、ある程度の暖かい家はどこのメーカーでも作れるんじゃないかと思うんですよね。

そうそう、最近の家って、昔の戸建てと違い、どこのハウスメーカーでも・どんな仕様だとしても、暖かいですよ。 「戸建ては冬寒い!」というのは、相当古い考えです (正直、どちらかというと、夏の暑さ対策の方をしっかりやった方が良いです)。

ちなみに。少しハウスメーカーを調べた方は、UA値といえば一条工務店という印象を持ってると思います。実際、一条の家は、お金さえあればとても良い選択肢だと思いました。でも私は、UA値だけでハウスメーカーを選ぶのはなんか違うんじゃないかな?意味ないんじゃない?と結論づけました。

3. 坪単価

画像は本文と関係ありません。

1坪いくらくらいで家が建てられるかの目安として、坪単価というものがあります。ハウスメーカー比較で序盤に出てくる言葉です。相場として、1坪あたり50万を切ればローコストハウスメーカーとして紹介されます。逆に100万超えるメーカーはハイエンドなハウスメーカーです。

一般的な戸建てだと延べ床の最低が30坪くらいだと考えられますから、ざっくり計算するとこんなもんです。

坪単価 30坪
50万 1,500万
75万 2,250万
100万 3,000万

でもですね。

家は決して「1坪いくら」という値段で販売されるわけではないです。もちろんハウスメーカーによって相場があるのは事実ですが、それでも細かな仕様によってそれぞれ費用が積み重ねられるわけです。

どうせ、同じメーカー・同じ延べ床面積で作ったとしても、キッチンのグレードを変えるだけで簡単に100万増えます。買った土地によって、土地の整地にかかかる費用が0円のときもあれば、150万のときもあります。駐車場のための生コンクリートってすごい高いんで、面積に応じて跳ね上がります。・・・。挙げきれないですが、ちょっと仕様を変えると100万円動く、なんてザラなんですよね。

坪単価は、相対的なものとして相場を見るために使うのはよいのですが、この数字を考慮するのは、なんの意味もないよね、と言いたいです。

気にしたこと

やっとここから本編です。私が重視したことを、これから家を建てる人に向けて紹介しますね。

ハウスメーカー営業

ハウスメーカーを選ぶ基準は、5-6割くらいがこれだと思います。結局、人間、そういうもんだと思います。

相当いろんなメーカーの人に会いましたが、私が大事だと思ったのは

  • 適度に打ち合わせの予定が取りやすい人
  • 質問に直接答えてくれる人(→ 質問の答えを直接言わず、自社のアピールにすり替えてしまう営業さんは想像以上に多いです)
  • 費用の話ができる人(→ 中堅以上の価格帯のハウスメーカーに多い気がしますが、お金の話を意図的に避ける営業さんは想像以上に多いです)

です。

まあ、あとは相性ですかね。

土地

画像は本文と関係ありません。

土地をお持ちの方には関係ありませんが、土地をあたらに探す方も多いと思います。土地関係で考慮したことをいくつかご案内します。

ハウスメーカーの対応

これは、土地の話というより、正確にはハウスメーカーの話です。

少なくとも首都圏では、いい土地は発売開始後1-2日程度で売り切れます。そして、通常は早い者勝ちとなります(私は珍しく抽選方式の土地で、発売日当日に申し込み、倍率4倍でしたが当選しました)。ですから、ハウスメーカーには以下の能力を求めるべきです。

  1. 土地の発売情報をリアルタイムに把握し、すぐ連絡してくれる
  2. その土地で自社の家を立てた場合のプランの案をすぐに作れる

1つめの土地の発売情報は地元工務店系がやはり強いですが、全国展開している大手でも十分頑張っている印象でした。結局、情報網は一緒なんですよね。だから、完全に営業さんのやる気次第だと考えていいと思います。

2つめのプランですが、土地の大きさや形だけでなく、建ぺい率、方角(日当たり)、電柱の位置などによって、建てられる家は大きく変わります。ですから、土地を買ってしまった後、やりたいことができないと発覚すると困るわけですよね。土地が発売されて、即日連絡してくれて、翌日にはラフなプランができる、くらいのスピード感でやってもらえないと、人気のない土地しか買えないことになってしまいます。

行政区域・条例

土地選びに際し、条例の考慮がある程度必要です。要するに、どういう行政区域にするかということです。

気にすべきことはたくさんありますが、ここでは、他所であまり紹介されてない最低敷地面積を説明したいと思います。

売主は、大きな土地を発売できる場合であっても、できるだけ細かく分割して多くの人に売ろうとします。"文筆"といいます。なぜかというと、できるだけ多くの人に分けて売った方が、より儲かるからです。しかしながら、あまりに文筆しすぎると狭い家だらけになってしまうので、市町村は都市計画に沿って「最低敷地面積」を設けています。これを下回った土地には、新しい建物を建てる許可が下りません。

結果として、市場には基本的に最低敷地面積ギリギリの土地が出回ります。 なぜ東京の家は狭くなりがちかというと、単に土地が高いからだけではなんですね。東京は最低敷地面積がめっちゃ狭いから、という理由もあるのです。

ですから、希望の敷地面積と希望の市町村を見比べて、現実的にそんな土地が出てくるのか? というのはちゃんと考えた方がいいです。でないと、ありえない条件の土地を探し続けることになります。

そのほか条例関係では、

  • 建ぺい率(周りの家の敷地ギリギリまで家を建てないように、土地面積のうち何%まで建物にしてよいかが決まっています)
  • 日照権(周りの家の日照を確保しするような高さの家を建てる必要があります。これも都道府県によって条件が異なり、東京は緩いです)
  • 緑化面積(条例により土地面積のうち何%を緑化しろ、などと制限されるケースもあります)

など、考えることは山のようにありますが、まあこの辺はメーカーがいい感じにやってくれるでしょう。

標準仕様

ハウスメーカー営業から序盤に出てくる概算見積もりだったり、"坪単価" と呼ばれるものは、標準仕様(標準設備)と呼ばれる設備を前提として計算されていることが多いです。仕様とは、例えば、どんな外壁か?どんなキッチンか?どんなお風呂か? どんな門柱か?どんな床板か?などのことです。

この場合、標準仕様以外の設備を入れたいとリクエストすると、

  1. 差額の負担で対応できるケース(オプション料金を払うだけでOK)
  2. 差額以上の負担が必要だが、対応できるケース(オプション料金の他、関係ない部分の増額があり、結果的にオプション料金の数倍以上になる)
  3. そもそも対応できないケース

の3パターンの対応が考えられます。全部 1. で 対応できると思われがちなんですが、ハウスメーカーの技術や契約の問題で、 2. や3. となるパターンがあることに注意が必要なんですね。

  1. の例は、簡単に言うと「この見積もりは弊社指定のキッチンから選ぶ場合を前提とした割引が入っています。それ以外のキッチンを指定する場合は、全体の割引ができなくなります」というケースです。3. の例は、「うちは構造上、外壁にタイルはつかえません」というケースです。要するに、特に抑えておきたい仕様、絶対に入れたい設備がある方は、ハウスメーカー選び前に標準仕様を確認した方が良いです。でないと、想定外の費用追加が発生しちゃうんですよ。

あ、でも、"標準仕様でハウスメーカを決めろ"と言いたいわけではないですよ。"標準設備ではなく自分の欲しい設備を前提とした概算見積もりでハウスメーカーを比較する" ことがとても大事だよ、でないとそれは公平な相見積もりじゃないよ、ってことです。

参考までに、私が特に気にしたポイントは以下のとおりです。

外壁/屋根

写真は本文と関係ありません。

私は、メンテナンスを最も気にすべきは、ほぼ間違いなく外壁と屋根だと結論づけました。なぜかというと、外壁や屋根を直すためには足場を組む必要があり、その足場代がともかく高いからです。メンテナンスコストがかかるが安い外壁にするか、あまりかからないがイニシャルの高い外壁にするかは、真っ先に考えるべきです。

誤解のなきように申し上げますが、トータルコストの話はしてません。どっちの期待値の方が安いか、私にも分からないからです。最後は、気持ちや安心感の問題じゃないですかね。要はバランスです。

写真は本文と関係ありません。

樹脂サッシ。ダブルガラス。以上です。

これを後から見積もりに入れてもらうと費用が爆上がりします。

耐震等級3, ZEH, 認定長期優良, ・・・

公的機関に自分の家を認定してもらう話です。耐震等級3やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などが有名です。しかし、認定してもらうためには第三者機関にそれなりのお金(最悪、数十万円かかります)を払い、エビデンスを作る必要があるため、メーカーによっては例えば 耐震等級3"相当" だよ という触れ込みで販売しているケースがあります。

しかし、"相当" では困るケースがいくつかあります。例えば、かなり適用範囲の広いこの補助金(旧:こどもみらい補助金)を申請すると、ZEHの家にするだけで国から100万円もらえます。

www.mlit.go.jp

また、耐震等級によって、地震保険の額が大きく変わります。耐震等級3はかなり安くなります。

見積もりをもらうときには、何の補助金を前提としているか、何の認定をとるか、認定に必要な費用は入っているか 、ちゃんと確認しましょう。

LANケーブル

天井近くに接続口をつけるとWiFiアクセスポイントがきれいに設置できます(※要 PoE給電)

これは説明不要でしょう。

私は家の主要ネットワーク設備を 2.5G Ethernetで組んでいるので、Cat6 です(ちなみに、主要設備はPoE機器で給電しています)。10Gを見越してCat6Aにしたいという方もいらっしゃるでしょうが、私はオーバースペックだという考えなので、あえてCat6にしています。

結局これは、LANケーブルのカテゴリとはなにか、ハウスメーカーの営業さんが理解しているかが重要となります。私の担当営業さんは、私から何も具体的にお願いしてないのに、「○○さん(私)はカテゴリ気にする人だと思ったので、Cat6のパターンとCat6Aのパターンで見積もってきました!」と見積書を出してくれました。ああそうですね・・・ってちょっとビビりました。

保証

画像は本文とは関係ありません

ハウスメーカーによる一番の違いは保証だ、という方もいらっしゃると思います。確かに、最も保証期間が短いメーカーだと10年保証(法律上、建物は必ず10年間保証しなくてはならないため)ですが、メーカーによっては60年などもっと長い保証を謳っている場合もあります。

正直、保証の差が重要なのか、メーカー選びで気にするべきなのか、これは私もわからなかったです。

まず、大半の場合、あくまで長期保証してくれるのは躯体(構造)だけです。当然ですが、5年後にキッチンが壊れても直してくれません。そもそも躯体についても、「長期保証を有効にするためには、○年おきに有償点検を受けなくてはなりません」という契約の場合がめちゃくちゃ多いです。結局意味あんの?って思ってしまいます。

一方、これだけ高い買い物ですから、「安心感」ということで、保証が長いメーカーにするのも悪くはないと思います。要はバランスです。

おすすめしたい設備

最後に、話題がちょっとそれますが、私が特におすすめしたい設備を少しだけお話しして終わりにします。

床ワイパー/おそうじ浴槽

jp.toto.com

ボタン一つで床と風呂釜を自動洗浄してくれます。 予算上選べるなら超絶オススメです。毎日の掃除はマジで不要になります。

スマホ連携型のインターホン

panasonic.jp

お子さんがいらっしゃるご家庭にオススメです。

我が家では、外のインターホン親機を押されても、家の中の子機は一切音が鳴らない設定にしています。代わりに、スマホに通知がいくんですね。

こうすると、「子供がせっかく寝たのに・・・」「夜勤空けで寝てたのに・・・」というタイミングで、宗教勧誘が来ても、起こされなくなるんですよ。

スマート照明

www2.panasonic.biz

パナさんのアドバンスリンクは、意外とよくできています。 結構お高いので一部にしか採用していないのですが、リビングだけの設定でも相当快適です。

壁につけるスイッチがわざと使いにくくしてるのではないかと思うくらい使いにくいのが難点です。

lixilのスマートポケット

www.lixil.co.jp

洗面台って大体3面鏡収納じゃないですか。あれ、使いやすいと思ったことは一度もないんですが、一般には使いやすいというに認識なんでしょうか?

そこで、細かいんですが、3面鏡収納の下にLIXILさんのスマートポケットをつけると便利です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

書きたいことを書き殴った感じの記事になってしまいましたが、何か参考になれば嬉しいです。

アドカレはまだまだ続きます。他の方の記事も読んでみてくださいね。

adventar.org

謝辞

@りおつ ほんとありがとう。